東武東上線 朝霞台駅からバスに揺られて約15分、そこから更に歩いて10分と少し。
保育園から子どもたちの明るい声が聞こえてくる先に、焼きたてのベーグルとこだわりのコーヒーが頂けるベーグルカフェができました。

一見、「こんなところにベーグル屋さん?カフェ?」と思ってしまいますが、奥へ進んでいくと見えてくるのは、一面に大きく開いたガラスの扉、それに古道具のしつらえが何とも素敵で心地の良い空間です。
2026年4月にオープンしたg and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)は、2020年に朝霞市で営業をスタートし、2024年11月に志木市に移転した GEs BAGEL WORKS(ジーズベーグルワークス)の姉妹店。移転後も多くのファンを惹きつける人気店の新たな挑戦として、オープン前から注目を集めていました。
「ただベーグルを買う場所ではなく、“また来たくなる体験”を作りたい」
今回は、新店舗オープンの背景や、お店づくりへの思いについて、GEs BAGEL WORKS(ジーズベーグルワークス) や g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)などを手掛ける、オーナーの中村さんにお話を伺いました。
「ベーグルを買う」だけでない「わざわざ足を運びたくなる」場所に

中村さんは「私だけが知っている、そんな隠れ家のような場所を作れたら」と話します。
人通りの多い駅前や繁華街ではなく、あえて少し離れた場所に店を構えることで、お客さまにとって来店自体が一つの ”体験” になる。
お店の中に、心が「わあっ!」と高揚したり、「ふぅ」と落ち着く時間がある。
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)は、お客さま一人ひとりの「心の余白」を生み出す場を目指します。
お店に足を踏み入れた瞬間に感じるのは、澄んだ空気がぐるーっと店内を巡っている、なんとも気分の良い感覚です。

木の温もりを感じる古道具たち、統一されていないけれど、まるでみんなが手を取り合っているようにしっくりまとまっているテーブルや椅子。そして表の大きな扉から入って来る新鮮な空気。
「あのテーブルは、椅子と高さが揃うほど低いけれど、お子さんが座りやすいしベビーカーも横につけやすくて、親子で座られることが多いんですよ」とほほ笑む中村さん。



オープンと同時にできる列に目を向けると、抱っこ紐の中でお母さんにくっつく小さなお客さんの姿もたくさん。
中には妊婦さんもいらして、「こちらでおかけになってお待ちくださいね」とテイクアウトの準備ができるまで、椅子を用意するスタッフさんの様子も見受けられました。
「ただ食事をする場所、買いに来る場所ではなく、心も元気になれる場所」
スタッフさんの対応からも、そんな雰囲気が感じられます。
小さな子どもにも安心して食べさせられる 手作り・できたてのベーグル

g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)のベーグルは、店内にある工房で仕込み、焼き上げます。
生地のベースは北海道産小麦の “春よ恋” と天然酵母。
捏ね上げた生地は、一晩ゆっくりと低温で発酵させることで、小麦が持つ素材そのものの甘みを引き立たせ、引きのあるもっちりとした食感を生み出します。
店頭には10~12種類のベーグルと3~4種類ほどのベーグルサンド、そして揚げパンのように食欲をそそられる香りのベーグルドーナツ、それに天然酵母のスコーンが並びます。

お店のおすすめ
ベーコンポテトベーグル
プレーン生地に、マッシュポテトとベーコンを入れ、チーズをのせて焼き上げたベーグル


ブルーベリーベーグル
ブルーベリー生地に、クリームチーズ、ブルーベリーを入れて焼き上げたベーグル


あんバターサンド
プレーンベーグルに、つぶあんとバターをサンドした大人気ベーグルサンド


自家焙煎コーヒー

店内にある自家焙煎機で焙煎したコーヒー、ラテもおすすめ。
「コーヒーを愉しむカフェ文化の普及をしたい」という思いから、ベーグルに合うコーヒーを店内に設置している焙煎機で自家焙煎しています。「ベーグルとコーヒーのマリアージュを楽しんでいただければ」と中村さん。
焙煎は毎週土曜日にしているということで、コーヒーの香りに包まれながら焼き立てのベーグルを頬張れたら、なんとも幸せな休日になりそう。

店内では、ベーグルサンドとスープ・ミニサラダが盛られたランチプレートや、ベーグルホットドッグ、ホットサンドなどのオーダーも可能。
しっかりお腹を満たせるのもうれしいですね。
ベーグルとコーヒーに伴走する福祉の心

g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)は「複合福祉施設」の中にオープンした、ちょっと珍しい立地のベーグル店です。
施設の中には、保育園や就労支援所、児童発達支援や放課後デイサービス、更にアート工房などが複合的に整備されていて、隣接するアート工房の作品が店内からも目に入ります。
中村さんは「福祉って少し暗くて重たい印象を持たれがちですが、私たちは『かっこいいもの』として発信していきたい。障がいの有無や国籍の違いに左右されずに、立場の違う人たちが共存する『インクルーシブな空間』を作っていきたいです」と意気込みます。
将来的には、障がいのある方々がベーグルの製造やコーヒーの焙煎・販売に関わったり、制作したアート作品をコーヒー豆のラベルにしたりするなど、支援だけにとどまらない「世の中への発信」を行っていきたいそうです。
当たり前だけれど、忘れがちな「文化」を広げていく場所に

人が生きていくために欠かせない食事。
当たり前の行為である「食べる」だからこそ、何かと忙しい毎日だと「とりあえず何かお腹に入れば良い」になってしまいがちかもしれません。
「ちゃんとおいしいもの、安心なものを口に入れる。おいしいと心で感じる」単純だけれど忘れがちな、この「食の文化」を g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)という場所から生み出していきたいと中村さんは話します。
北海道で採れた小麦、顔の見える人の手で捏ねられ、形作られ、焼き上げられた生地、丁寧に包まれ、並べられたベーグル。

ほんの少し、目の前にあるベーグルの向こう側に見える景色を思い浮かべるだけで、その味わいは何倍にも膨らみ、心まで満たされるものになっていきます。
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)のプレーンベーグルを頬張り、噛みしめ、ごくん、すとんとお腹に届けたとき、口の中からお腹の中から、人の温もりを感じられた気がしました。
中村さんの店造りは、 “体験” を通して心の余白や新しい引き出しのきっかけを生み出しているようにも見えました。
焼き立てをいただきたければオープン時間に ゆっくり過ごすなら13時以降がおすすめ

オープン時間の11時には、10名ほどのお客さんがオープンを心待ちに列を作っていました。すぐに店内席は埋まり、ベーグルランチプレートとお家へ連れて帰るお土産ベーグルを注文される声が多いようです。
13時以降は比較的ゆったりしてくるそうなので、お店の雰囲気ものんびり味わいたいという方は午後にお邪魔するのが良さそうです。

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店舗情報|g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)
埼玉県新座市池田4-8-44
営業:11:00〜16:00
定休:日・月・祝
店舗:あり
Instagram:https://www.instagram.com/gand.bagelfactory/
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