福岡市城南区 地下鉄別府駅から徒歩約6分の場所にこじんまりと佇む「PUG BAGEL Works」。店内の工房で一つひとつ手間を惜しまず焼き上げるベーグルが人気を呼び、2023年のオープン時から多くのお客さんに愛されています。
今回はPUG BAGEL Worksを営む店主の鈴木祐二さんにお話を伺いながら、その魅力を深堀りしていきます。
PUG BAGEL Worksの魅力
地元素材たっぷり

たくさんの人のお口も心も幸せにしているPUG BAGEL Worksさんのベーグルの特長は、なんといっても生地自体のおいしさともっちり感、そして生地の旨味を引き立てるフィリングです。
店頭には20種類ほどのベーグルが並び、主に
・中に具材がないプレーンタイプ
・中に具材を巻き込んだタイプ
・ベーグルサンド
を用意。生地には地元 糸島で採れた米粉や全粒粉のほか、地元酒蔵の酒かすを使うなど、材料の選定にもこだわっています。
ベースの生地には、これまた地元 八女(やめ)産の茶葉を練りこんだ「八女ほうじ茶」や「八女紅茶」、糸島の全粒粉を使った「糸島全粒粉」などがあり、まさに素材の味を楽しむベーグル。何もつけずに生地をそのままいただくのもなんとも贅沢です。
全種類食べずにはいられない!種類豊富なベーグルたち







鈴木さんのこだわりは生地にとどまらず、フィリングにも。実際多くのお客さまからフィリングのおいしさに「全種類食べたい」「次はどの味にしよう」といった声も寄せられています。
具材を巻き込んだお惣菜系やおやつ系に加え、フィリング単品もカップに入れて提供しています。
プレーン系のベーグルに、お好みのフィリングを好きなだけ付けて頬張れるのもうれしいポイント。
フィリングは、味はもちろん、ベーグルと一緒に口に運ばれたときの食感にもこだわっているという鈴木さん。人気の「いちじくと十勝の小倉あん」は、あんの滑らかさの中にプチプチとした食感が癖になる、PUG BAGEL Worksさんならではのフィリングです。


もっちり生地にずんぐりフォルムの大満足ベーグル

お取り寄せなども利用し全国のベーグル店のベーグルを食べ比べている鈴木さん。「各店舗、さまざまな特徴があり、日本のベーグル文化は独自に発展していると思う」と話します。
そんな鈴木さんの作るベーグルは、前述の通り地元の素材の強みをいかした”もっちり”ベーグル。中央に穴の開いていない、まん丸な形で”ずんぐり”と鎮座しているようなフォルム。大きさも一般的なベーグルよりも一回りから二回り大きく、ひとつで大満足なベーグルです。
焼き立てを「あちち」とやりながら思いっきりかじりつけば、それだけで心が満たされそう!

東京から福岡へ移住 ”おうち時間の楽しみ”から発展したベーグル作り


地元九州の素材を使ったベーグルを手間暇惜しまず、丁寧に焼き上げている鈴木さん。地域に根差したその姿勢から「地元の方なのかな?」と伺ってみると意外にも鈴木さんの地元は東京なのだそう。
ベーグル好きの奥さまと東京 代々木八幡にある「テコナベーグルワークス」さんに通っていたという鈴木さんは、同店監修のベーグルレシピ本を見つけます。ちょうどその頃はコロナ禍での”ステイホーム”が呼び掛けられていた時期。コロナ禍の”おうち時間の楽しみ”として、このレシピを片手に見よう見まねでベーグル作りを始めたといいます。
最初はぜんぜんうまく焼けなかったのですが、次はこうしてみようとかこんな具材を巻き込んでみようという気持ちが強くなっていって、あくまでも趣味の範囲内ですが週末のルーティーンになっていきました。


その様子をInstagramに発信していた鈴木さんのもとに全国のベーグル・パン好きさんからの応援のメッセージが届き始め、メッセージのやり取りも始まりました。
もともとWeb受託業の経営を本業としていた鈴木さん。コロナ禍を経て「自らが事業主体となる経営へ舵を切りたい」という思いも後押しし、趣味のベーグル作りを第二の事業軸として育てていく構想を立て始めます。
お店の出店場所として、当初は東京・神奈川エリアの物件を探していたのですが、なかなか折り合う物件に巡り会えず。
そんなある日不動産屋さんとの会話の中で「20代の頃に転勤で3年過ごした福岡がとても過ごしやすく、将来的には福岡で暮らせたらと思っている」という言葉がポロリと出てきて。それがきっかけで1軒だけ内見した現在の自宅を家族で気に入り、移住を決めました。
そんな運命的な出会いで移住した先で再開したベーグル作り。「せっかく福岡に住んでいるのだから」と、スーパーで見つけた地元の採れたて野菜を使ったり、糸島産の小麦粉を使ったりと、徐々に地元食材を使った地元を味わうベーグル作りへとシフトしていったそうです。
地元食材を使った”ゼロエネルギー”での運営

PUG BAGEL Worksさんのベーグル作りのもう一つの特徴が、その製造から販売までをゼロエネルギーで賄うというもの。
つまり、ベーグルの製造〜販売までの一連の事業活動のサイクルにおける環境負荷をゼロに抑えることです。
お店のオープン当初から「廃棄ロス・ゼロ」をイメージした事業計画を立てていたという鈴木さん。ベーグルの製造・販売を通したSDGsへの貢献を目指し施策を練っていたといいます。
その取り組みの一つが材料選び。全国的にも生産量が多く、パン屋さんで国産小麦として使われることの多い北海道産小麦ですが、同店では、その輸送にかかるエネルギーを考慮し、地元糸島産の小麦粉(強力粉)や無農薬でお米作りをしている農家さんから仕入れた米粉を使い、独自の配合で生地を捏ね上げています。
それに加えて、2024年4月より導入した太陽光発電・蓄電システム。こちらを使うことにより、ベーグル作りに必要なミキサーやオーブン、換気扇、冷蔵・冷凍庫などに必要な電力を年間を通して全て自家発電で賄っています。
消費者側からしても、素材の味を楽しめるベーグルをおいしくいただくことで環境配慮、SDGsへの貢献につながるというのはうれしいですね。
ベーグルをもっと日常食に

地元に住む人を中心に「ベーグル好き」を広めてるPUG BAGEL Worksさんのベーグル。鈴木さんは「『初めて食べたらとても美味しくて』と再来店されるお客さまが少しずつ増えていくことに喜びを感じます」と微笑みます。よりベーグルに興味を持ってくれる人を増やし、日常的にベーグルを広げるべく、一つひとつ経験を積み上げていきたい、とも。
日本全国のベーグル店を集めた「日本全国ベーグル店MAP」の展開や地元の店舗とのコラボベーグルの開発など、地域に根差し、全国へ発信する姿勢を大切にする鈴木さん。
将来的には、自らの経験をいかし、地方移住型の在宅スモールビジネスや太陽光エネルギーの活用モデルの普及にも貢献したい、と話します。
PUG BAGEL Worksさんのベーグルのおいしさの中には、地元に広がる自然や太陽の恵み、地域の人同士のコミュニケーションがむぎゅっと包まれていました。
お家へお持ち帰り後やお取り寄せの際は、ぜひリベイクしてその恵みを温めなおして頬張ってみてくださいね。
店舗情報|PUG BAGEL Works(パグベーグル ワークス)
福岡県福岡市城南区田島2-1-21
木・金(土曜不定期)
店舗:あり
お取り寄せ:あり
https://www.instagram.com/pug_bagel_works/
https://pugbagelworks.com/
https://www.facebook.com/pugbagelworks
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