「生ベーグル」
ベーグル好きなら一度聞いたらその正体を確かめずにはいられない、そんな魅力的な響き。
そんな「生ベーグル」専門店として兵庫県宝塚市を中心に展開しているのが「Bagels!」です。
今回はBagels!代表の町上裕城さんにお話を伺い、生ベーグルの魅力を深掘りしていきます。
生ベーグルって?
生食パンや生どら焼き、生ドーナツなど、最近よく耳にする「生◯◯」。
なんとなく「とろける」「しっとりしている」「やわらかい」など、通常のものよりやわらかい食感のもの、という印象を受けますが、生ベーグルとはどのようなベーグルなのでしょう?
Bagels!が提供する「生ベーグル」は「国産小麦を独自ブレンドし、低温で加水しながら焼き上げた、”白くて、ふわもち食感”のベーグル」。
一般的にベーグルは、クリームパンやあんぱん、メロンパンなどに比べると「固いパン」という印象を持たれがちですが、町上さんも当初はそんなイメージを持っていたと話します。
実を言うと、ベーグルはもともとそこまで好きではなかったんです。
ベーグルは固くて、唾液を持っていかれるほどパサパサしているパン、という印象が強くて。
ところがある日、とあるベーグル屋さんのベーグルを食べて、その概念が覆されました。
ベーグルへの価値観ががらりと変わるほどおいしいと感じたこの体験を、たくさんの人に感じてもらいたい。本当においしいと思うベーグルを全国に届けたいという思いから、ベーグル屋さんを始めることに決めたんです。
生ベーグル、完成までの道のり
町上さんが目指したのは、なんといっても「ふわもち食感」のベーグル。その完成までには、粉の配合、焼き温度、焼き方などさまざまな試行錯誤がありました。
まずこだわったのが生地の粉選び。味や香りはもちろん、食感や口溶け度合いを左右する粉の配合には慎重を期します。
Bagels!では、北海道産小麦「春よ恋」をベースに国産小麦を独自にブレンド。ふわふわとした口当たり、やわらかな食感でありながら、ベーグル特有のもっちり感を楽しめる配合で仕上げています。
まさに生ベーグルの土台であるこの生地を、人の手で一つひとつ丁寧に成形し、ころんとした真ん丸なフォルムに仕上げます。
そして、通常のベーグルと大きく違うのがその焼き方。
一般的に200℃以上で焼き上げることの多いベーグルですが、Bagels!では100℃代の低温で水分を加えながら焼きあげます。
温度や時間によって食感が、焼形時に加える水の量でしっとりさが変わるため、何度も何度も調整を繰り返し、独自製法を生み出しました。
そんな独自の製法で焼きあがったベーグルは、つるんとした色白美肌ベーグル。
抵抗なく歯が通るやわらかい食感でありながら心地の良い引きも感じられ、鼻から抜ける小麦の風味が心地の良いこと!
咀嚼で感じる生地のきめの細かさと口溶けの良さ。あっという間に喉奥に消えていくはかなさも相まって、すぐに次の一口が欲しくなる味わいです。
生ベーグルだからこそ、鮮度も大切!
ベーグルが一番おいしいのは、なんといっても出来立てホヤホヤの瞬間。
1号店である仁川駅前店では、随時焼き立てのベーグルを提供するスタイル。一度に焼き切るのではなく、数回に分けて新しいベーグルを店頭に並べるので、来店のタイミングによって種類の違うベーグルに出会えることも!
袋に梱包する都合上、焼き立てアツアツをいただく、というわけにはいきませんが、それでも出来立てに近い生ベーグルは「ふわっふわ・もっちり」食感。生地のうまみ・香りが口いっぱい、鼻腔の隅々まで広がります。
ぜひともお店の前でパクリといただきたいところ!
とは言うものの、出来立てを手にすることってそんなに簡単ではありませんよね。ご近所ならなんとか頑張れても、遠方となると尚更。
「それでも少しでも出来立てに近い味を味わってみたい!」そんな思いにもBagels!のベーグルは優しく応えてくれます。
お持ち帰りやお取り寄せのベーグルは、電子レンジで30~60秒温めてみてください。
冷凍したベーグルであっても、焼き立ての生ベーグルとほとんど変わらないベーグルが楽しめますよ!
「リベイク」という言葉の通り、トースターで焼きなおすことも多い冷凍パン・冷凍ベーグルですが、Bagels!のベーグルは電子レンジで出来立てに近い味を再現できるとのこと。
実際にチンしてみると、ほわほわと宙に浮かぶ湯気と共に生地の香りが漂ってきて「もちもち」だけでない「ふんわり感」が感じられました。
「お好みでトースターを使ってもOK」とのことで、自分好みの「生ベーグル」を見つけるのも楽しそう!
オンラインショップでのお取り寄せも可能なので「本当においしいと思うベーグルを全国に届けたい」という町上さんの思いを自宅で気軽に楽しむこともできるのは何ともうれしいですね。
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SNSも活用し、お客さまの声が届くベーグル店に
Bagels!のもう一つの特徴が、お店とお客さまとの距離が近いこと。
お店のマスコットキャラクターの名前を公募したり、どのようなベーグルが食べたいかコメントを募集したりと、Bagels!のInstagram投稿には「~ですか?」という問いかけの文章が多く見られます。
プレーンベーグルはもちろん、地元で作られた餡子など、極力無添加で身体にやさしい素材を巻き込んだフレーバーベーグル、ベーグルサンドなど、目移りしてしまうベーグル達は、そんなお客さまからの意見も盛り込まれているとのこと。
お客さま側からもそんな投稿へのコメントはもちろん、Bagels!のベーグルのタグ付け投稿も見られ、店舗とオンライン双方でお客さまとの繋がりを築いている様子が見受けられます。
「ベーグルは固い、食べにくい」そんな印象を持っている人も一定数いることを町上さん自身の経験から感じているからこそ、一方的なモノづくりではなく、求められるモノづくりをしていきたい。
町上さんはそう話します。
「ベーグルはおいしい」
Bagels!のベーグルを通して、その概念を広めていきたい。小さいお子さんからお年寄りまで、食べる人みんなに優しいベーグル作りはこれからも続きます。
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